海外FXで青色申告をすることって出来る?

海外FXというと、総合課税で税率が高くなる可能性がある、というのが多くの方が持っている印象ではないでしょうか?
では

トーリトーリ

海外FXを青色申告をして少しでも税金を安く出来ないかな?

と、考えている方もいらっしゃると思います。
結論から言いますと、海外FXを青色申告することはかなり難易度が高いと考えられます。

 

トーリトーリ

私は税理士事務所で約10年間、税理士補助として働いていたのでそこで身につけた税務の知識や経験を基にこちらでは記事を書かせていただいています

海外FXで青色申告をするには?

青色申告するには海外FXを事業所得として認められることが必要

海外FXで青色申告をするには海外FXが事業所得として認められることが必要になります。
この場合、認められるというのは税務署に認められる、という意味です。

通常は雑所得として認識されている

税務署に認められれば良い、と聞くと簡単は話に聞こえるかもしれませんが、一般的には「FX=雑所得」ととらえられてしまうようです。(雑所得では青色申告の対象にはなりません)

事業所得にするにはその事業が継続的に行われていて、それで食べていけるくらいの稼ぎがないと認められないことが多いようですが、専業のFXトレーダーですらなかなか認められないのが現状のようです。

このように「一般的には○○」という状況だとそれを覆すのは難しい問題になります。

どうしても海外FXを事業所得として認めさせたいのなら税理士に相談

一般的には「FX=雑所得」という状況を覆したいのなら自力ではなくプロの力を借りるのが一番の方法になります。
なので、自力でどうにかせずに税理士さんに相談しましょう。

税務署にどう説明すべきか?どういった根拠が必要になるか?は正直素人には難しい問題になります。

また、税理士に相談するときもただの税理士さんに任せてはいけません。
FXに強い税理士さんに任せることが必要になります。

私が過去に勤めていた事務所は税理士が約15人いましたが、おそらくFXに強い税理士はいなかったと思います。
なので、税理士ならだれでもFXに詳しいという思い込みは持たない方が良いでしょう。

検索で

「FXに強い税理士」
「FX 税理士 ○○(地名)」

などで探してみると良いでしょう。

トーリトーリ

居住地付近にFXに強い税理士さんの事務所がなかったら遠方でも良いと思います
距離が遠くてもメールなどで書類のやり取りが出来れば何とかなりますので

海外FXが事業所得として認められるのが難しいと思ったら?

トーリトーリ

海外FXで青色申告が難しいかも…

と思ったら次の方法を試してみるのも良いと思います。

国内のFXに切り替える

国内のFXは税率が一定です。
つまり、多く稼いでもあまり稼げなくても税率は常に一定となります。

2021年時点では国内FXの税率は

・所得税…15.315%
・住民税…5%

の20.315%となります(面倒なのでここでは20%ということにします。)

反対に海外FXは

・所得税…最高45.945%(稼げば稼ぐほど上がっていき最高税率がこの率になります)
・住民税…10%(一律)

なので、例えばFXで1億円稼げるようになったら

・国内…約2000万円
・海外…約5000万円

となるので、税金差し引き後の金額が約3000万円違ってきます。

海外FXのメリットはハイレバレッジを利用して少額で大金を稼げるところなので、現在海外FXを利用しているのなら、ある程度資金を稼ぎ、その稼いだお金を元手に国内FX口座を開設すると良いのではないでしょうか?

法人口座に切り替える

海外FXの中には法人口座を開設することができる業者もあります。
法人口座を開設することで税率が所得税率ではなく法人税率になります。

現時点では法人税率は約23%ですので所得税率と比べるとかなり低い税率になります。
もちろん法人口座を開設するには法人を設立することが必要になりますので、その際は税理士さんなどに助力を求めるようにしましょう。

法人化については以下の記事を参考にしてください。